頑張って下さい!
日々に書いているブログの読者から、極めて真面目で真剣なご相談を受けた。
何人かの方々がご相談に対してご意見を述べられているが、塾長も自分の意見を披露したい。
無断ではあるが、ご相談の内容をそのまま掲載させて頂くと、
* 近々に今の仕事を辞めて、個人投資家として為替のトレードで生計を立てたいと考えている者です。私には、答に窮している問いがあります。それは、為替トレードは何を生み出しているのか/世の中の何に役に立っているのか、という問いです。この問いに自分で答を出せないがために、なぜか為替トレードだけで生計を立てようとすることに誇りを持てないでいるのです。*
察するに、本業をお持ちではあるが、副業として為替のトレードをおやりになっていて、相当成績がいい。
“もっと真剣に為替トレードをやれば、もっと利益を上げることが出来るのではなかろうか?
そうであれば、為替のトレードを本業にしたい。
でも、何だか為替のトレードは生産的ではない気がするし、どうも搾取をしている気がして、忸怩たるものある。
為替のトレードで利益を上げることはいいことなのであろうか?”
と悩んでおられるご様子である。
先ず、相当な覚悟を持って“今の仕事を辞めて、個人投資家として為替のトレードを続けて生計を立てる。”こととして頂きたい。
どれくらいの資本をつぎ込んでいらっしゃるかは分からないが、“勝ち続けて、為替のトレーディングで食っていく。”ことは、個人レベルではもの凄く難しいと思う。
塾長も、プロのディーラー(銀行、証券、運用会社、機関投資家に雇われて為替取り引きに従事する人たち。塾長も、昔はそうであった。)顔負けの成績を上げている個人投資家の方々を存じ上げているが、彼らの努力は半端な物ではないし、もの凄い努力をされている。
夜中中起きて相場を追っているとも聞く。
外国為替の魅力は、日本時間の月曜日の朝から土曜日の朝まで、24時間必ずどこかで取り引きが行われていて、常にRate=(相場)とLiquidity=(流動性)を手に入れることが出来ることであるが、逆に言うと“本気でやる。”には、“寝る時間が無い。”ほど頑張らなくてはならない、と言えなくもないのではなかろうか?
出来ますか?
はい、分かりました。出来るんですね。
では、続けよう。
* 為替トレードは何を生み出しているのか?*
Liquidity=(流動性)を供給しているのではなかろうか?一人の力は微々たる物であっても、個人投資家として通貨を売買することは市場にLiquidityを与えていることになる。
もしかして、安値で買って、高値で売り抜ける、あるいはその逆の取り引きに対して、何か罪悪感を感じておられるのかも知れないが、その必要は無い。
以前、日々のブログにも書いたが、為替は“ゼロサム・ゲーム”ではない。自分が勝ったら、誰かが負けているのではないか?などの詮索はそれこそ僭越である。
自分はただ勝ち続ける努力だけしていれば宜しい。
利益を上げて、立派な生計を立て、そしてちゃんと税金を払っていれば誰にも文句を言われる筋合いは無い。
* 世の中の何に役に立っているのか?*
“利益を上げて、生計を立てるんだ!”との覚悟でやるんだから、余り悩む必要も無いでしょうに。
市場にLiquidityを供給し、たんと利益を上げて消費に貢献し、そして税金を払って国家に貢献しているのだから、世の中の役に立っているではないですか。
* 為替トレードだけで生計を立てようとすることに誇りを持てないでいるのです。*
プロの為替ディーラーが怒りますぞ!
塾長は結局ずっと為替ディーラーとしてサラリーマン生活を送ったが、常に誇りを持って仕事をしてきた積りである。
一杯やられ、打ちのめされ、儲けた記憶なんて殆ど無いが、立派な仕事をして充実した人生を過ごしてきた積りである。
“為替相場を動かして、ちっとは日本経済の活性化に貢献した。”などと気障なことを言う積りは無いが、若い頃はそれくらいの気概を持って為替のトレーディングに従事してきた。
でも、皆さんよくご存知の亡きMr.Walkmanからは、“俺はあんたら為替ディーラーが大嫌いだ。我々、Manufacturers=(製造業者)が死ぬ思いの努力をして製造コストを数パーセント削減しようとしている時に、あんたらはマネー・ゲームをやって、10%も20%も為替相場を玩具にする。とんでもない話だ!”といつも嫌味を言われた。
まあ戦後、円相場は360円から80円を経て、現在は120円近辺まで(基本的には)円高になってきたわけだから、製造業者としては面白い筈はない。
でも、これ為替ディーラーのせいではないんですけどね!
Mr.Walkmanは、大変口が悪い人であったが、個人的には可愛がって頂き、優しい人だった。
為替のトレーディング、株・債券のトレーディング、或いは一個100円の卸価格で仕入れたリンゴを120円で小売する青果店の商売、皆基本的には同じことをやっているのではなかろうか?
Buy low and sell high.=(安く買って、高く売る。)
Sell high and buy low.=(高く売って、安く買う。)
立派な、経済的商行為。
胸を張って為替のトレーディングに励みたい。
それにしても、難しいですなあ、為替は。
先週末のドル下げだって、塾長にはその理由が分からない。
米住宅指標が予想値より低かった? 株価は上がったよ。
G20で円安牽制の可能性がある? 何も出なかったよ。
エネルギー関連・ヘッジファンドが巨額の損失を出した? 否定されたよ。
後講釈は誰にでも出来る。
相場の動きを先取りして、動く前に正しいPositioning.=(ポジションを取る。)をすることは至難の業だと思う。
何処の誰と話しても、金利差を囃しての円売り・高金利通貨買いか、或いはキャリー・トレードの話しか出て来ない。
でも、118.44から117.50までドルが下がる。
何故、すんなり皆が言うように119円まで行ってくれないのか?
これが、相場。
個人投資家として為替のトレードで生計を立てるというご意志、敬服致します。
そんなに生易しい物ではないことは申し上げました。
どうぞ、頑張って下さい。
久し振りにいいお話を聞いた塾長。
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コメント
「為替トレードで生計を立てる」
僕は、とても凄いことだと思います
僕も、為替のトレードをやっている端くれですが
生計を立てられる自信も、最終的に資産を増やす自信も
ありません
レベルが違いすぎて、話にならないかも知れませんが
額に汗を流しはしないかもしれませんが
勝つには、努力が必要ではないでしょうか
遊んでいて、勝てるわけがありません
製造業とは、土俵が違うので比べられないと思いますが
利益をあげる為の努力は、個人事業者と同じではないでしょうか
僕には、エールを送ることしか出来ませんが
頑張って頂きたいと思います
「あきらめないで下さい」
投稿: ネル吉 | 2006年11月20日 (月) 15時14分
忌憚なく言えば、”為替トレード”は、うまみが少ないと思います。例えば、元金を1年で倍にしよう、などと思えば、あまりにリスクが大きい。
携帯電話の1次代理店など、桁違いの収入があるようです。私はむしろ”権利収入”に魅力を感じてます。
お金は、ある程度殖えれば、変な気を起こさない限り、そうそう減るものではない、と思います。マネーの複利は、そのくらいの力がありそうです。
労働収入を、少しずつ(少々欲張って)マネー経済に積んでます。自分の課題は、焦らないことです。
投稿: win | 2006年11月22日 (水) 23時16分