セミナー、”応用編”。
先週の木曜日に、“FX入門・基礎編”の第二弾として、“応用編”なるセミナーを開催した。
“基礎編”の“応用編”とは、これはちとややこしいし、両方とも参加される方の人数は少ないであろうから、この“応用編”で何を話そうかとちょいと迷った。
結局は、前回のおさらいをして、その後はブログで募集したご質問にお答えすることにした。
今週の“週刊・独り言”は、この二つのセミナーで何を話したかをまとめてみたいと思う。
中・上級者と、セミナーにご参加なさった方々はご覧になる必要はありません。
*前回の“基礎編”のおさらい。
-如何に、安全かつ効率よくFX投資をするか?
・財務省がFX業者に与える免許は、その業者の安全性を保障するものではない。
・ スプレッド、手数料は業者を選定する際の重要な要素であるが、執行がうまくいかないと意味は無い。(いざという時に、約定出来るか?)
・ システム安定の重要性。
-自分の投資目的は何か?
・ 純粋なスワップ・ポイント狙い?
高金利通貨ならどれでもいいのか?
適切なレバレッジはあるのか?
円安時に利喰う必要は無いのか?
円高時に損切る必要は無いのか?
・ 純粋なCapital Gain.狙い?
どの通貨が一番妙味があるのか?
適切なレバレッジはあるのか?
利喰い・損切りのタイミング。
本業との両立。(一日中、値動きを追うことが出来るのか?)
・ その両方?
長期投資で行くか?(スワップ・ポイント狙い?) 円売りだけ。
短期投資で行くか?(Capital Gain.狙い?) 円も買おう。
・ 目標をどう定めるか?
100万円の投資資金を150万円に出来るか?
年率10~12%のリターンでは不服か?
-損切りの重要性。
・ チャンスは一月20回ある。
・ 損切りをすれば、驚くほど相場がよく見える。
・ 評価損と実現損は同じもの。
-利喰いの難しさ。
・ 早過ぎると、大魚を逸する。
・ 遅過ぎると、絵に描いた餅になる。
・ 自分の損益管理をしっかりする。
* ご質問にお答えした“応用編”。
・(トレンドとは何か?)
トレンドとは、相場の方向性を示すもの。昨年までは、非常に明らかな円安トレンドであったが、大きく転換した。果たして、本物の円高トレンドになったか?
トレンドがはっきりしない時は、レンジ取り引きとなる。そしてそのレンジは、必ず破られる。
95円台を付けた後、ドルが急激に戻したが、再び円安トレンドに戻るとは思わない。
何れ、92円を切るであろうとの相場観は変えていない。
・(あれだけ悪い結果が出ているのに、ドルが上昇傾向であるが、現在の市場の見方はどうなっているか?)
いつも木曜日に会う現役ディーラーの多くが、依然としてさらにドルが下がると思っている。現在は、金融システム安定に市場の目が向いているが、アメリカ実体経済の悪さはこれから露呈すると思われ、ドルの下落傾向は変わらない。
ただ、今回のG7での声明文には敬意を払うべきで、ユーロの上昇とドルの下落のピッチは穏やかなものになる可能性がある。
・ (ついついレバレッジを掛け過ぎたり、損切りを躊躇してしまうが、短期トレードと中・長期トレードの違いや、損切り、レバレッジの掛け方、資金に見合った取り引きなどを教えて欲しい。)
そもそも短期トレードと中・長期トレードの違いとは何か?
さ・さっと短期にCapital Gain.を狙う積りが、ついつい損失が出て切るに切れなくなって、仕方なく中・長期のトレードになってしまっているのではないか?
基本的には、中・長期のトレードは投資目的の取り引きであるべきで、多少の相場の動きで動揺するようなポジションを持ってはいけない。
多くの人が、レバレッジの掛け方を間違えている。
スワップ・ポイント狙いのポジションに大きなレバレッジを掛けるのは、借金をして預金をするようなものである。
“下がったら売り。”、“上がったら買う。”という、ここぞという時にこそ、大きなレバレッジを掛けるべきである。
資金に見合った取り引きとは、ずばり分相応のポジションしか取らないということ。
相場の上げ下げで、ドキドキ・ハラハラするような無理はしない。
財力と胆力があれば、自己責任で何をやっても良かろうが、中々そうは行かない。
・ (ドル・円をショートにするとスワップがマイナスになってしまうが、それは気にしないのか?)
勿論、気にしない筈は無いが、要はCapital Gain.=(ドルが下落する事によって得る為替差益)が、支払うスワップ・コストより大きければ、それでいいではないか?
金利差が年3.65%だとすると、毎日0.01%で、一月約0.3%のスワップ・コストを支払わなければならないが、もし一月で1%もドルが下れば(例えば、110円から108.90まで下れば)その方が利益が多いではないか?
多くの個人投資家が昨年までの円安相場に慣れてしまって、スワップ・ポイントを得ることだけにしか目が向かなくなっている。
・ (資料などを作る際にはタイトルを“理想のトレード”などに変えれば、初心者の皆 さんが自発的にデモでじっくり試してみようと思うのではないか?)
“理想のトレード・モデル”なんて、有りませんって!
そもそも、モデルどおりに相場は動かない。
閉めてみて、利益が上がれば“いいトレード”。
損失を被れば、“悪いトレード”。
・ (FXで利益を上げながら、家族を養う。=(FXで生計を立てる。)ことを夢見てい ますが、如何でしょうか?
お止めなさい。 無理です。
短期間は上手く行くかも知れないが、家族を養うほどの利益を恒常的に上げ続けるのは至難の業だと思う。
手元に5億円くらい余裕資金が有って、それを自由に使ってもいいのなら年間2千万円くらいの利益を上げることが出来るかも知れない。
・ (塾長はテクニカル分析をしないそうですが、どうしてですか?)
理由は簡単で、テクニカル分析、特にチャートは過去の相場を見ながら将来の動きを予測するもので、突発的な外的要因に全く無力だからである。
典型的な例は、過去の相場の動きに関係なく行われる為替介入や、9.11などの地政学的リスクが発生した時。
但し、テクニカル分析を使っている人達が多いのも事実であり、彼らの意見を尊重することは大事だと思う。
まだ幾つかのご質問があったが、今回はこれくらいで終わりと致します。
まあ、普段いつも言っていることばかりなので、“またかよ!”と思われる方々も多かろうが、ご容赦!
世の中、ゴールデン・ウィークで浮き浮きしているが、相場は相変わらず難しい。
余り、無理をしないで、“Happy Golden Week !”
ゴールデン・ウィーク中に、なーーんも約束が無い塾長。


















