




日々のブログでも申し上げたが、今朝大早起きをして(午前3時半!)、テレビ東京の朝の経済番組である、“モーニング・サテライト”に出演した。
先週、電話があり、“最近の為替相場について話して欲しい。”とのことであったが、“相場観を変えていないから、同じ事=(ドル安・円高になるという持論)を言うよ、と言ったら、“はい、存じ上げています。”と言う。
後から分かったのだが、この番組のディレクター氏、塾長の“週刊・独り言”と日々のブログを読んでくれているらしい。
だから、塾長が懲りずにまだドル安・円高論をぶっているのを承知しているらしかった。
“相場観がずれないことは、大事だと思います。”と、嬉しいことを言ってくれる。
“で、持ち時間なんですが、相変わらず短くて、4分です。”と言う。
金曜日に打ち合わせを行ったが、ポイントが幾つかあり、とても4分では収まらない。
-相場はドル高トレンドに変わったか?
-介入も辞さないと米国金融当局が発言したが、彼らは本気か?
-世界中でインフレ懸念が台頭しているが、日本はどうなるか?
-これから、ドル・円相場はどうなるか?
-もし円高になった場合の、日本経済に対する影響。
などをテーマにしよう、ということになったが、4分では足らない。
このテーマを話すだけで、15分は必要である。
まあ、ぶつぶつ言っても仕方ない。
“じゃあ、こうしよう。これらのテーマの中から、キャスターの本村さんが塾長に質問する。台本があると4分では収まらないから、(何時ものように?)台本は不要である。”ということで、本番に向かうこととなった。
あっと言う間の4分だったので、何を聞かれて、どう答えたかを一字・一句は覚えていないが、
質問:介入発言が、ドル高の大きな要因となったと思うが、どう思うか?
答え:茶番である。
アメリカは自分勝手である。ついこの前まで、“相場は市場が形成するもの。相場をManipulate.=(操作する。)する介入には反対である。”と言って、今回のドル・円の100円割れを阻止しようとした我が国の金融当局に釘を刺しながら、今度は自分が介入をやろうと言うのか?
中国にだって、人民元のさらなる切り上げ=(ドルの切り下げ)を求めながら、自分が介入をやろうと言うのか?
確か、アメリカの外貨準備はたった500億ドルくらいしか無いと思うが、これっぽっちで足りる訳が無い。
はっきり言って、アメリカの介入の実行性は極めて小さい。
質問:アメリカはインフレを大変懸念しているのか?
答え:ついこの前までは、景気後退懸念とインフレ懸念が同等であったが、ここ最近の原油価格の高騰により、最近はインフレ懸念により重きを置くこととなった。
そこで、インフレの最大要因の一つである自国通貨安=ドル安を牽制し始めた。
質問:ポールソン財務長官が、中東を訪問したらしいが、その目的は?
答え:最初は、バーナンキFRB議長のドル安牽制発言、そして次はポールソン財務長官のドル安阻止のための介入の示唆、そして最後はブッシュ大統領の強いドルを指示する発言など、ドル安を阻止するための“三人そろい踏み”の様相を呈したが、これは極めて異例である。
憶測に過ぎないが、ポールソン財務長官が6月の初旬に中東訪問した時に、何か密約でもあったのではないか?例えば、昨年から燻ぶっている、中東産油国のドル・ペッグ制からの離脱をしないように要請する。ドル安=産油国通貨安となるから、同じくインフレに悩む中東産油国も、ドル相場が安定することに反対する訳が無い。
そして、その引き換えに“三人そろい踏み”で、ドルを防衛する旨の言質を市場に与える、と約束した。
そして、今のところその効果が出て、ドルは上昇してきている。
質問:これからのドル・円相場はどうなるか?
答え:隣の席で、梅津さん(男性キャスター)が“また同じ事を言っている。”と笑うであろうが、ドル・円相場は何れ92円を目指すと思う。
多くの参加者が、“アメリカの実体経済は悪くなるであろう。”との思惑の元にドルをショートにしたが、今は“介入発言”に敬意を表して、売ったドルを買い戻しているだけ。
アメリカの実体経済は、これからも悪くなると思われ、誰がドルを買い上げるか?
“介入ユーフォリア”=(熱狂)が収まれば、ドルは再び大きく売り込まれるであろう。
それが何時起きるかを当てることは難しいが、来月大きな確率で行われるであろう、ECBによるユーロの政策金利引き上げが、きっかけとなる可能性はある。
金利引き上げにより、ユーロ高&ドル安になる可能性があるからだ。
暫くは、107~110円近辺にドルは高止まりする可能性はあるが、その後年末に向かって、92円を目指すであろう。
多くの人が、“円高はダメだ。”、と言うが円高にもメリットがあることを忘れてはいけない。 我々は、多くの原材料を輸入しているではないか?
もう少し、続けたかったが、ひょいと左を見ると、“時間です。”と書いた紙をアシスタントが掲げている。
で、そこで止めた。
ディレクター氏に、“押しちゃってご免ね。”=(時間が長くなってご免ね。)と言うと、“はい最初からその積りでしたから、ご心配なく。”ですと………………。
と言うことで、皆さんには余り目新しい意見でもない。
たった(?)4分の出演を無事に終えて一旦帰宅し、BSニッテレに電話で出演、そして自宅で外為さんの、“外為マーケットビュー”の録画をして、はなを散歩に連れて行ったら、向こうの方から“犬仲間”で同じマンションに住む奥さんが、“はなちゃんのお父さーん。”と手を振って飼い犬と一緒に駆けてくる。
“今朝、テレビ見ましたよ。 ちょっと言葉が難しくて分からなかったです。”と仰る。
“早口で済みませんね。”と謝ると、“いえいえ、私もお話になる言葉が理解出来る様に勉強します。”と仰り、ちょっと嬉しかった。
さてと、ドル・円相場は108.20~30で小動き。
市場は、先週からの“介入ユーフォリア”をまだ完全には消化しきっていないのだろう。
明日お見せするが、例のチャートを見ると、日経平均の赤線をドル・円の青いバーが追い越し、米国10年債の利回りの赤い線も、そろそろ追い越されそうである。
ドル・円はもう一段上昇の余地があることは認めるが、相当Toppish.=(天井に近い。)と感じる。
今朝早起きをして、今でも吐きそうなくらい眠い塾長。
p.s.
今日の夜は、仲良しの今井さんとAW kitchen.でイタリアン。
凄く、楽しみである。
写真は、“モーニング・サテライト”のスタジオ。コマーシャル中で、皆少しほっとしている。