2008年6月30日 (月)

強い円は、日本の国益に適う?

今週、ある大学において、学生さん達を前にして“為替の話”をすることになり、いかに“ぶっつけ本番”が得意の塾長とはいえ、“ちっとは”ちゃんとした準備をすべきだと思って、色々考えた。

その内の一つに、“円高、円安どちらがいいか?”というテーマを入れた。

先ずは、円高メリット。=(当然これは、円安ディメリットと同じである。)
* 輸入物価が下る。=インフレ抑制、我が国の購買力増大。
* 低金利の維持がし易い。=財政赤字の金利負担が抑えられる。
* 企業の構造改革が進む。=将来の競争力強化。

次に、円安メリット。=(当然これは、円高ディメリットと同じである。)
* 輸出企業の採算が改善する。=景気にプラス。国内の需給不均衡を外需で埋められる。
* 外貨建て資産の評価が上がる。=本邦投資家のバランス・シートが改善される。
* 日本の財が海外の投資家にとって買い易くなる。=デフレ圧力が減殺され、国内資産価値の上昇が見込まれる。

円高にも、円安にもいい点(メリット)と悪い点(ディメリット)があるのは当然であるが、もう少し検証してみよう。

円高メリット。
* 輸入物価が下る。=インフレ抑制、我が国の購買力増大。
我が国は、永らくデフレ圧力に泣かされ、物価が下り続けてきたが、それは去年までの話。原材料・穀物・エネルギー価格の高騰により、昨今の物価の上昇には驚くべきものがある。
今の円安状況が続けば、遅かれ早かれ、我が国も強烈なインフレ圧力に晒されるであろうことは明白である。 円高O。
* 低金利の維持がし易い。=財政赤字の金利負担が抑えられる。
超低金利が続き、我々預金者にとっては利上げが望ましいところであり、現状では別に円高が必要とは思われない。 円高△。
* 企業の構造改革が進む。=将来の競争力強化。
1971年のニクソン・ショックで、ブレトン・ウッズ体制が崩壊し、ドル・円相場は1ドル=360円の固定相場が崩れて以来、円は一貫して上昇し続け、1995年には1ドル=80円を割り込むほどの円高となった。この間、我が国の輸出企業は懸命の努力を続けて、為替相場の変動(円高)に対しての耐久力を身に付けた。
本年度の社内設定レートの多くが、1ドル=100円だと聞く。
多少の円高には、耐えられる筈であるし、輸出業者の殆どが原材料は輸入している。
以前のように、“円高で企業業績が左右される。”ようなヤワな会社は既に淘汰されていよう。 円高△。

円安メリット。
* 輸出企業の採算が改善する。=景気にプラス。国内の需給不均衡を外需で埋められる。
上で述べたように、円安で業績改善を図る輸出業者は、今の世の中では生きてはいけない。
輸入業者、或いは我々一般消費者が“高い買い物”をしなくてはならないディメリットの方が大きいと見る。 円安×。
* 外貨建て資産の評価が上がる。=本邦投資家のバランス・シートが改善される。
既に外貨建て資産を沢山保有しているのなら兎も角、個人金融資産1500兆円の多くは、円建ての預貯金に埋もれたまま。
逆に円高になったほうが、外貨建て資産を買い易くなるではないか。
塾長だって、手薬煉(てぐすね)を引いて円高を待っているのだ。 円安×。
* 日本の財が海外の投資家にとって買い易くなる。=デフレ圧力が減殺され、国内資産価値の上昇が見込まれる。
デフレは終わった。これからは、インフレ圧力に対する警戒が必要であろう。
ご存知のように、自国通貨安はインフレを増長させる。
また、円安がどんどん進むようであれば、海外の投資家は日本の財を買わない。
円安が峠を越え、円高になる兆候でも出れば、彼らは日本の財を買う筈である。 円安×。

あれれ、塾長のポジション・トークが入っていることを差し引いても、円安×=円高Oに置き換えれば、
円高O=4個で、円高△=2個ではないか?

原材料・エネルギー資源の殆どを輸入に頼り、食料だって自給率が4割ということは6割を輸入している我が国にとって、“円高=強い円”は、国益に適うのではないのか?

“双子の赤字”をFinance.するために、アメリカは1995年以来、“強いドルはアメリカの国益に適う。”と言い続けているが、我が国も輸入大国の一つとしていよいよ、“強い円は日本の国益に適う。”と言い始めてみてはどうだろう?

何れにせよ、“ドル・円が60~70円になるべきだ!”などと喚いている訳ではない。
まあ、100円前後がドル・円相場の“適切なレベル”かなとは思うが、如何せん昨年までの円安が行き過ぎ、現状のクロス・ベースでの円相場が異常に安い。
その水準訂正が起きても不思議ではないと言っているだけである。


     学校の先生に成ったような気分の塾長。

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2008年6月23日 (月)

杜の都、仙台。

梅雨、真っ只中。
毎日、しとしと雨が降る。
日本は、はっきりとした四季があるのが特徴で、冬は寒く、夏は暑く、春・秋は凌ぎ易い。
そして6月は梅雨で、雨が降るということは誰でも知っている。
しとしと降る雨には、“梅雨だから仕方無いなあ。 早く上がればいいなあ。”と空を眺めながら、ため息をついていればいいが、どうも今年はちょっと様子が違う。
塾長が住んでいる横浜などの関東地方はそうでもないが、四国、九州、東北地方の色々な所で豪雨とも言える土砂降りになっていると言う。
これも、世界的に問題となっている“地球温暖化現象”が一因なのであろうか?

岩手・宮城内陸地震で被害にお会いになった皆様方に、お見舞いを申し上げます。
どうぞ、お気を付けて下さい。

実は、先週土曜日に仙台で外為さん主宰のセミナーを行った。
“資産運用応援セミナー”がメイン・タイトルで、“始めてみよう!FX投資in 仙台”と銘打って、一部はチャートでお馴染みの川口さんが、ちょっと堅苦しい“投資の心構え”という話をされ、第二部で外為の若い衆が“FXの仕組みとリスク”を説明した後、塾長が“FXの魅力”について話しをする段取りであったが、岩手・宮城内陸地震の直後ということもあって、果たしてお客様がお見えになるかどうか、主催者が気を揉んでいた。
結果は、それは全くの杞憂に終わり、用意した席の殆どが埋まるほどの盛況であった。

仙台に行ったのは、4-5年ぶりであっただろうか?
“杜の都”と呼ばれる所以を調べるほど、“杜”を愛でる時間は無かったが、仙台は好きである。
いや、仙台に限らず新しく訪ねる町、久し振りに訪ねる町は楽しい。
普段は横浜に住み、毎日宴会に出席するために東京に出掛けてくるが、大きな都会は往々にして息が詰まる。
現役を離れて、所謂“通勤”というものから開放されてほっとしているが、人ごみは嫌だ!
多くの皆さんが、“好むと好まざるとに関わらず…”“通勤”ではなく、“痛勤”に耐えていらっしゃるので、余計なことは言いたくは無いが、辛いですよね。

さて、今回のセミナーは、“初心者向け”とお断りしていたので、“これからFXを始めてみよう。”、或いは“FXは始めたばかり。”という方々が殆どであった。

セミナーを開始して、
“損切りをしなさい!”と何回言ったであろうか?
“無茶なレバレッジを掛けてはいけません!”と何回言ったであろうか?
実は、存じ上げているベテランの方もセミナーに参加されていたが、“ベテランの方でも、上の基本的なFXに対する取り組み方を忘れてしまって、往々にして損をされるんですよ。”と言うと、そのベテランの方が苦笑いをされていた。
塾長が言ったことは、決して嘘ではあるまい。

全くの初心者の方々にはちょっと難しかったかも知れないが、最近の難しい相場に上手に対処するために、
-相場にはレンジ相場と、
-レンジが破れた時のトレンド相場(そんな言葉があったっけ?)がある。
何れにせよ、肝心なのは兎に角新しいポジションを取った時に、ストップ・ロスを入れておくことである、と口を酸っぱくして繰り返した。
それと、“いい両建て”についても話した。
“ストップの嵐”に会わないために、“のべつ幕無しにやるな!”とも言ったが、“相場を点で考えないで、ゾーンで考えるようにしよう。”と言うことを失念した。
要は、上がると思って買っても、そこが大底で、そこからまっしぐらに上がることは先ず無い。
“少なかれ、多かれ”=(これは説明した。)相場は逆に動くから、105円丁度で全部を買おうとしないで、下れば104.60まで待ってもいいし、逆に上がりだしたら105.40まで追い掛けて買ってもいい。
その為には、大きなレバレッジを掛けてはいけないのである。

よし、7月3日に“基礎セミナー・その二”があるから、その様なことを話そうかな?
他に、話して欲しいことがありましたら、どうぞここにでもリクエストして下さい。

昨日、終了した男子ゴルフの“ミズノ・オープン・よみうり・クラシック”で、タイのプラヤド・マークセンが2試合連続優勝。
以前、よくラウンド・レッスンしてくれた丸山大輔プロを応援していたが、最終日余りスコアが伸びずに、10アンダーの8位タイ。

今晩、一緒に“日本一のちらし寿司”を食べに行く、谷口拓也プロ(拓ちゃん)は、未だ調子が今一歩。
2007年はマネー・ランク41位、2006年は同じく30位で、実力のある選手なのだが、毎年夏くらいから実力を発揮する。
前回は、“ちらし寿司”を前代未聞のお代わりをして、塾長をたまげさせたが、まあ沢山食べて、沢山勝ちなさい。

頑張れ、拓ちゃん!!

        最近、全然ゴルフをやっていない塾長。


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2008年6月16日 (月)

”モーニング・サテライト”

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日々のブログでも申し上げたが、今朝大早起きをして(午前3時半!)、テレビ東京の朝の経済番組である、“モーニング・サテライト”に出演した。
先週、電話があり、“最近の為替相場について話して欲しい。”とのことであったが、“相場観を変えていないから、同じ事=(ドル安・円高になるという持論)を言うよ、と言ったら、“はい、存じ上げています。”と言う。
後から分かったのだが、この番組のディレクター氏、塾長の“週刊・独り言”と日々のブログを読んでくれているらしい。
だから、塾長が懲りずにまだドル安・円高論をぶっているのを承知しているらしかった。
“相場観がずれないことは、大事だと思います。”と、嬉しいことを言ってくれる。
“で、持ち時間なんですが、相変わらず短くて、4分です。”と言う。
金曜日に打ち合わせを行ったが、ポイントが幾つかあり、とても4分では収まらない。
-相場はドル高トレンドに変わったか?
-介入も辞さないと米国金融当局が発言したが、彼らは本気か?
-世界中でインフレ懸念が台頭しているが、日本はどうなるか?
-これから、ドル・円相場はどうなるか?
-もし円高になった場合の、日本経済に対する影響。
などをテーマにしよう、ということになったが、4分では足らない。
このテーマを話すだけで、15分は必要である。
まあ、ぶつぶつ言っても仕方ない。
“じゃあ、こうしよう。これらのテーマの中から、キャスターの本村さんが塾長に質問する。台本があると4分では収まらないから、(何時ものように?)台本は不要である。”ということで、本番に向かうこととなった。
あっと言う間の4分だったので、何を聞かれて、どう答えたかを一字・一句は覚えていないが、
質問:介入発言が、ドル高の大きな要因となったと思うが、どう思うか?
答え:茶番である。
   アメリカは自分勝手である。ついこの前まで、“相場は市場が形成するもの。相場をManipulate.=(操作する。)する介入には反対である。”と言って、今回のドル・円の100円割れを阻止しようとした我が国の金融当局に釘を刺しながら、今度は自分が介入をやろうと言うのか?
   中国にだって、人民元のさらなる切り上げ=(ドルの切り下げ)を求めながら、自分が介入をやろうと言うのか?
   確か、アメリカの外貨準備はたった500億ドルくらいしか無いと思うが、これっぽっちで足りる訳が無い。
   はっきり言って、アメリカの介入の実行性は極めて小さい。

質問:アメリカはインフレを大変懸念しているのか?
答え:ついこの前までは、景気後退懸念とインフレ懸念が同等であったが、ここ最近の原油価格の高騰により、最近はインフレ懸念により重きを置くこととなった。
   そこで、インフレの最大要因の一つである自国通貨安=ドル安を牽制し始めた。

質問:ポールソン財務長官が、中東を訪問したらしいが、その目的は?
答え:最初は、バーナンキFRB議長のドル安牽制発言、そして次はポールソン財務長官のドル安阻止のための介入の示唆、そして最後はブッシュ大統領の強いドルを指示する発言など、ドル安を阻止するための“三人そろい踏み”の様相を呈したが、これは極めて異例である。
   憶測に過ぎないが、ポールソン財務長官が6月の初旬に中東訪問した時に、何か密約でもあったのではないか?例えば、昨年から燻ぶっている、中東産油国のドル・ペッグ制からの離脱をしないように要請する。ドル安=産油国通貨安となるから、同じくインフレに悩む中東産油国も、ドル相場が安定することに反対する訳が無い。
   そして、その引き換えに“三人そろい踏み”で、ドルを防衛する旨の言質を市場に与える、と約束した。
   そして、今のところその効果が出て、ドルは上昇してきている。

質問:これからのドル・円相場はどうなるか?
答え:隣の席で、梅津さん(男性キャスター)が“また同じ事を言っている。”と笑うであろうが、ドル・円相場は何れ92円を目指すと思う。
   多くの参加者が、“アメリカの実体経済は悪くなるであろう。”との思惑の元にドルをショートにしたが、今は“介入発言”に敬意を表して、売ったドルを買い戻しているだけ。
   アメリカの実体経済は、これからも悪くなると思われ、誰がドルを買い上げるか?
   “介入ユーフォリア”=(熱狂)が収まれば、ドルは再び大きく売り込まれるであろう。
   それが何時起きるかを当てることは難しいが、来月大きな確率で行われるであろう、ECBによるユーロの政策金利引き上げが、きっかけとなる可能性はある。
   金利引き上げにより、ユーロ高&ドル安になる可能性があるからだ。
   暫くは、107~110円近辺にドルは高止まりする可能性はあるが、その後年末に向かって、92円を目指すであろう。
       多くの人が、“円高はダメだ。”、と言うが円高にもメリットがあることを忘れてはいけない。 我々は、多くの原材料を輸入しているではないか?

       もう少し、続けたかったが、ひょいと左を見ると、“時間です。”と書いた紙をアシスタントが掲げている。
       で、そこで止めた。
       ディレクター氏に、“押しちゃってご免ね。”=(時間が長くなってご免ね。)と言うと、“はい最初からその積りでしたから、ご心配なく。”ですと………………。
  
         
と言うことで、皆さんには余り目新しい意見でもない。

たった(?)4分の出演を無事に終えて一旦帰宅し、BSニッテレに電話で出演、そして自宅で外為さんの、“外為マーケットビュー”の録画をして、はなを散歩に連れて行ったら、向こうの方から“犬仲間”で同じマンションに住む奥さんが、“はなちゃんのお父さーん。”と手を振って飼い犬と一緒に駆けてくる。
“今朝、テレビ見ましたよ。 ちょっと言葉が難しくて分からなかったです。”と仰る。
“早口で済みませんね。”と謝ると、“いえいえ、私もお話になる言葉が理解出来る様に勉強します。”と仰り、ちょっと嬉しかった。

さてと、ドル・円相場は108.20~30で小動き。
市場は、先週からの“介入ユーフォリア”をまだ完全には消化しきっていないのだろう。

明日お見せするが、例のチャートを見ると、日経平均の赤線をドル・円の青いバーが追い越し、米国10年債の利回りの赤い線も、そろそろ追い越されそうである。

ドル・円はもう一段上昇の余地があることは認めるが、相当Toppish.=(天井に近い。)と感じる。

今朝早起きをして、今でも吐きそうなくらい眠い塾長。

p.s.
今日の夜は、仲良しの今井さんとAW kitchen.でイタリアン。
凄く、楽しみである。
写真は、“モーニング・サテライト”のスタジオ。コマーシャル中で、皆少しほっとしている。

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2008年6月 9日 (月)

ハイブリッド車。

週末、馴染みのトヨタのディーラーから電話があって、“新型・クラウン・ハイブリッドに試乗しませんか?”と言う。
“へえ、クラウンにもハイブリッドが付いたんだ。試乗してもいいけど、買わないよ。
俺が興味を持ってるのは、レクサス・ISFか、スーパー・チャージャーが付いた、クラウンだからね。”と念を押して、試乗に出掛けた。
加速が凄い!
目の前にメーターが二つあって、右側がスピード・メーターで、左側がパワー・メーター。
100%までスロットルを踏むと、かっ飛んでいく。
エンジンは3.5リットルのDOHCで、296馬力しか無いが、モーターが200馬力もある。
単純に足せば、296+200=496馬力あることになる。
しかも、ガソリン・エンジンと違ってモーターは回りだしてから直ぐに最大トルクを発揮するから、出だしの加速などは、スポーツカー並みに早い。
但し、所詮はクラウン。足回りがフニャフニャで、塾長にはしっくり来ない。
お上品に、大人しく運転する“大人”にはいい車だろうが、塾長は欲しくない。
燃費もいいらしい。
10モードではリッター15.8キロ走るとのことだが、実際は平均で13キロくらい走るらしい。
これは凄い!
塾長は、現在は引退して通勤というものはないが、現役時代は車で通勤していた。
大袈裟にした方が面白いので、1年間にどれだけハイブリッド車がガソリン代を節約出来るかをシュミレートしてみよう。
比較対象は、塾長の所有している、ニッサン・フェアレディーZ・380RS、トヨタ・プリウス、そして今度のクラウン・ハイブリッド。
アホ臭いほど高くなったガソリン代は、レギュラーを172円、ハイオクを182円とする。(信じられないほど、高くなりましたなあ!)
現役時代は、一月2400キロくらい車を運転していた。
通勤に、1600キロ(80キロ×20日)、そして週末のゴルフに800キロ(200キロ×4回)位であっただろうか?

プリウス(レギュラーで、リッター18キロ走る。)の場合。
2400キロ×12ヶ月÷18キロ×172円=275,200円。=(1年間のガソリン代)

380RS(ハイオクで、リッター7キロ走る。)の場合。
2400キロ×12ヶ月÷7キロ×182円=748,800円。=(1年間のガソリン代)

クラウン・ハイブリッド(ハイオクで、リッター13キロ走る。)の場合。
2400キロ×12ヶ月÷13キロ×182円=403,200円(1年間のガソリン代)

随分、違いますなあ。
ガソリン代を気にしていたのでは、スポーツカーなんぞには、乗れませんなあ。

面白いもので、380RSに乗る時は、燃費などは全く考えずに、常にフル・スロットルを心掛けるが、プリウスに乗る時は、ダッシュ・ボードにある燃費計(現在、リッター何キロで走っているかを、メーターが教えてくれる。)を見ながら、ソーッと走る。
ちょっとラフに走ると、がくっと燃費が悪くなり(それでも、リッター16キロくらい)、法定速度を超えないように走ると、リッター22キロくらい走ってくれる。
日本一のオモシロ車(380RSのこと)を走らせる時は、メリハリを利かせるが、日本一の省エネ車を走らせる時は、ソーッと走るのも、これまた一興。
そうだ、ハイブリッド車を運転する時に気を付けなくてはいけないこと。
低速度で商店街などを通る時に、歩行者に気を付けなくてはならない。
エンジンが回らずに、モーターだけで走っているので、何の音もせず、車が近付いていることに気付いてくれない。
時々、お互いにひやっとする時がある。
クラクションを鳴らすと、飛び上がって驚くし、鳴らさないでおくと、そっと近付く車に突然気付いて、これまた飛び上がって驚く。
中々、難しい。

中々、難しいというと、為替も中々どころか、相当難しいですなあ。

バーナンキFRB議長の、ドル安懸念発言以来、ドルが上昇して3ヶ月半ぶりの106円台を示現し、金曜日には日本銀行・金融市場局の中曽局長が、“外銀が円を調達して、自国通貨に換える動きがある。”と発言し、107~108円近辺まで円安が続くかと思いきや、米国失業率の悪化や、原油高を受けて、ドルは急落。
あっと言う間に、104円台まで下落した。
やってられませんなあ。
ドルをロングにするにしろ、或いはショートにするにしろ、やはりストップはきちんと入れておきたい。
レンジ相場なのか、或いは大きなトレンド変化が起きつつあるのかは、その時点では分からない。
レンジ相場だと思えば、上がれば売って、下れば買えばいい。
レンジ相場が終わって、トレンド変化起きつつあると判断したら、上がれば買って、下れば売ればいい。
そして、何れにせよストップを置くべきだと思う。
塾長はドル・円に関しては、暫く103~106円のレンジかなと思っているのだが、もしそうなら、高い所では買わず、また安い所では売らない。
やるとすると、105.80で売って、106.20でストップの買い。
103.20で買って、102.80でストップの売り。
レンジを切ったかなと判断したら、106.20で買って、105.80のストップの売り。
102.80で売って、103.20のストップの買い。
“何だ、随分面倒くさいディールをやるんだな!”と感じる人が多かろうが、これが損失をMinimize.=(最小限度に留める。)し、大相場を取って、利益をMaximize.=(最大にする。)する方法と心得る。

   どうやら入梅(つゆいり)し、ちょっと憂鬱な塾長。(寒さと雨は嫌いだ。)

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2008年6月 2日 (月)

投資か、投機か?

先週の、日々のブログで、“投資か、投機か?”という話題が盛り上がったので、今週はそれを取り上げて、テーマにしてみたい。
先ず、それぞれの定義を大辞泉から引用してみると、
-投資。
 1 利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。
2 経済学で、一定期間における実物資本の増加分。
-投機。
 1 利益・幸運を得ようとしてする行為。
2 将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。

何だ、大した違いは無いではないか?

実際、投資と投機を厳密に分けることは出来ないと思う。

先週議論をした方のご意見は、
-金利差=(スワップ・ポイント)を狙って行う円売り&高金利通貨買いは投資である。
-Capital Gain.=(元本の増加)を狙っての円買い&高金利通貨売りは投機である。
ということであったが、塾長はそうは思わない。
まあ結論を一言で言うと、“結果として利益が上がればそれは投資である。”と思う。

ドルと円の金利差が2%とする。
金利差を狙って円を売ってドルを買うと、日々1万通貨に付き58円のスワップ・ポイントが付与される。(105×2%÷365days×10,000=58。)
至極、簡単な計算である。
塾長に言わせれば、こんな非効率な“投資”は無い!
1年間じっと我慢して、為替相場が動かなければ2%(2円10銭)のご褒美が頂け、昨年までのように円安が進めばそれにCapital Gain.=(元本の増加)も得られるが、では円高になったらどうなるのか?
現在は円安傾向なので説得力に欠けるが、円が高くなることを前提にして議論をしてみたい。
1ヶ月間のスパンで検証してみると、
-105円で1万ドル購入する。
 1ヵ月後には、1,798円(58円×31 days.)のご褒美が貰える。
-もし、104円まで円高になったらどうなるか?
 1万ドル×(104-105)= -1万円。
これも極めて簡単な計算であるが、1万円やられているではないか?
ご褒美の5.6倍ものCapital Loss.を被っては、投資でも何でもないではないか?
1,798円を得る積りで結局1万円も損したのでは、それは投機ではないか?

逆に、円高&ドル安になると確信して、
-105円で1万ドル売る。
 1ヶ月間持ち続けると、1,798円のスワップ・ポイントを払わなくてはならない。
-喜べ! 104円まで円高になったぞ。 もっとドルは下ると思うが、利喰いをしちゃおう。
 1万ドル×(105-104)=+1万円。
 たった(?)1,798円の犠牲を払って(スワップ・ポイントを払って)、1万円の利益が出れば、御の字どころか、凄く効率のいい投資のような気がするが…………………。

冒頭でも言ったが、要するに結果として利益が上がれば、円売りだろうが、円買いだろうが、どうでもいいのである。
投資か、投機か?などの議論をする必要は全く無い。

この異常な低金利の中、やはり手っ取り早く、しかも割合簡単に出来る投資は、円を売って高金利通貨を買うことであるが、それは為替相場が動かないか、昨年までのように円安傾向の場合は有効であるが、円高になるリスクがある時は、得られる金利差よりも大きく元本が毀損することを忘れてはいけない。
ましてや、レバレッジを大きくして、数倍ものスワップ・ポイントを得てやろう、などという不遜な考えは、お止めなさい。
これこそ、まさしく大きな“投機”。
ドル・円の1ヶ月のVolatility.=(変動率)が、12%を超えるという時に、年率2%の金利差を狙う、そしてそれにレバレッジを掛けるなど、塾長にはとても考えられない投機である。
円を売るなと言っている訳ではない。
円高のリスクを常に考えなさい、と言っているのである。

これも何回か指摘したが、多くの人が、レバレッジの掛け方を正しく理解していないと思う。
-金利差狙いの円売りを行う時は、円高リスクを考慮して、大きなレバレッジは掛けない。
 借金をしてまで預金をするような行為は絶対に慎む。
-Capital Gain.を狙って、“下りそうだから売るぞ!”とか、“上がりそうだから買うぞ!”と張り切って取引を行う時には、そこそこのレバレッジを掛けて、勝負をする。
  但し、短期勝負と心得て、損切りは勿論、利喰いの場合でもスパッと勝負を終える。

さあ、反論、ご意見、大歓迎!

            札幌で美味しい物を食べて、大変ハッピーな塾長。

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2008年5月26日 (月)

再び、徒然なるままに。

毎週、“独り言”を書いていると、“今週は何について書こうかな?”とネタに困ってしまうことがしょっちゅうある。
大体前の週末に頭を捻ってネタを考え、下準備をしておくのだが、この週末は土日に連荘でゴルフをしたので、その時間が無かった。
そこで、2週間前もやったのであるが、ズルをしてテーマを決めずに、再び徒然なるままに、好きなことを脈絡無しに書いてみたいと思う。

-男子プロゴルフの“マンシングウェアーオープンKSBカップ”で、塾長がファンである、谷原秀人プロが逃げ切ってツアー通算7勝目をあげた。
おめでとう、パチパチパチ!
初日からトップをキープし、スタート時は2位と6打差あったが、昨日は調子が悪く、ベストテン入りした選手の中で只一人オーバーパーの73を打ち、一度は2位の佐藤信人選手に2打差まで追い上げられ、“危ないぞ!”と気を揉んだ。
結局は3打差で優勝したが、プロでも好調、不調の波があるのだな?
塾長も、ゴルフは今,絶不調であるが、まあ、これでメシを喰っている訳ではないので、まあいいか。
(サインして貰った写真を載せようと思ったが、また”GIF,JPGおよびPNGファイルしか使用出来ません。”とグダグダ言うので、日々のブログの方に載せます。)


-先週の木曜日と金曜日に、愛知県にある“スパ西浦モーターパーク”というレーシング・サーキットで380RSを走らせたが、面白かった。
ブログをご覧になっている読者の中で、4人もの方々がそのサーキットを訪ねて下さり、塾長の隣で380RSに同乗走行をすることが出来た。
お怪我をさせたら大変なことになるので、ゆっくりと走ったが、サーキットを走ることは中々無いので、いいご経験になったかも知れない。
遠い所に足をお運び頂いて、有り難う御座いました。

-ブログをご覧になっている読者からご質問を受けたので、それにお答えしたいと思う。
* 塾長は、とてもパワフルでエネルギッシュにお見えしますが、
塾長のパワーの源はなんですか?
また、塾長を支えてるものはなんですか?
また、座右の銘や好きな言葉がありましたら教えてください。*
・ 塾長のパワーの源は、何と言ってもワインと睡眠です。
よく言うように、塾長の主義は、“美味しい物をちょっと食べ、美味しいワインや日本酒を楽しい仲間と沢山飲み、そしてよく寝る。”です。
  よく寝るのは、寝ないと体が持たないからです。よく“歳を取ると長時間眠れない。”という人がいますが、全然そんなことはありません。
  毎日平均、9時間以上睡眠を取っています。

・ 塾長を支えているものは、家族と友人です。
ご存知のように、塾長は超我が儘ですから、家族は大変でしょうねえ。
“俺の言うこと、やることは総て正しいのだ!”と本気で言っていますからね。
先週の塾長のスケジュールを振り返って見ると、
月曜日:ホテル・オークラでワイン会。
火曜日:某外資系銀行の東京支店長と“一笑美茶楼”で、フカヒレ・ディナー。
水曜日:ゴルフ仲間と、大崎にある、ラフェクレールというフレンチ・レストランで会食。
木曜日と金曜日:愛知県で車三昧。
土曜日と日曜日:神奈川県と千葉県でゴルフ三昧:
フツーの家では、争議になるかも知れませんね。
この忙しいスケジュールも、総て情報収集と称する、友達付き合い。
嫌なヤツとは、絶対に会いませんし、付き合いもしません。
塾長の友人は、皆言い人たちばかりですよ。

・ 座右の銘や、好きな言葉はありませんが、自分の行動から敢えて“こんな言葉が好きかな?”と考えてみると、
*待てば、海路の日和あり。=(相場をやっていて、多少外れてもくよくよしてはいけない。じっと我慢をしていれば、必ずいい方向に向くであろうと希望を持つ。但し、損切りをするな、と言っているのではありませんよ。)
 *常にフェアーであれ。 但し、自分がアンフェアーに扱われたら、とことん戦え。=(塾長は、サービスをしてくれる人に、必ず“有り難う。”と謝意を表します。すると、向こうも絶対に嬉しい気分になると思います。レストラン然り。バス・タクシーに乗る時も然り。 逆にこちらの誠意を無視して、知らん顔をしたり、理不尽なことをされると切れます。“おい、返事をしたらどうなんだよ!”とか、“おい、それは無いだろう!”と必ず注意をします。
   友人のC-chan.に言わせると塾長は、“ジキル博士とハイド氏”ということらしいですが、そんなことはありません。
   恥ずかしくて言いたいことも口に出せないとか、トラブルが嫌で泣き寝入りをすることの方が、おかしいと思います。)
 
今週は、まだやるべきことが沢山あるので、これくらいにします。
今週末は、札幌です。 


         遊び過ぎて、ちょいと疲れている塾長。

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2008年5月19日 (月)

カリスマ投資家は、意外に保守的?

先週の“日経ヴェリタス”=(今まで日刊紙であった“日経金融新聞”が、3月から週刊の“日経ヴェリタス”に代わった。
http://veritas.nikkei.co.jp/
日曜日に宅配され、70ページ以上もあって、結構読み応えがある。)に、バークシャー・ハザウェイのCEOで、世界一の富豪と言われているウォーレン・バフェット氏に関する記事があった。
主題は、“バフェット投資の極意。 世界一の富豪、株主にかく語りき。”で、大変興味のある記事であった。
全然知らなかったが、バフェット氏の好きな食べ物はハンバーガーで、コカ・コーラも好み、チョコレート菓子やソフト・クリームも大好物だとのことだ。
失礼ながら(?)77歳のお年で、そんなものばかり食べていていいのかなあ?
あ、そうか。“好きな食べ物は..”と言っているのだから、そうしょっちゅう食べている訳ではないのかも知れない。
塾長は、“好きな食べ物は?”と聞かれたら、即座に“麺類!”と答えるが、三食総て麺類を食べている訳ではないな。
株式投資に対しての記事が大半であったが、バフェット氏は“カリスマ投資家”との異名とは裏腹に、安定性重視で、老舗銘柄を好み、株高の熱狂には踊らないという。
ヴェリタス編集部が作成した、バフェット氏の過去の言動や投資実績などに基づいた投資銘柄選び5か条は、
-事業内容が自分で理解可能
-強固なブランド
-長期安定した収益力
-信頼の置ける良い経営陣
-変化の激しい業界は避ける
である。
上で、“大変興味のある記事であった。”と書いたのは、僭越ながら上の投資銘柄選び五か条はFX投資にも当て嵌まるのではないかと思ったからである。
ただし、これは塾長の勝手な理解であるとお断りする。違う考えをお持ちの方が大勢いるのは承知している。

* がFXでは、こうなのかなあと塾長が感じる点。

-事業内容が自分で理解可能
* 塾長は、円、ドルそしてユーロしか(時々英ポンド)FXの取引をしないが、理由は簡単で、他の通貨のことはよく知らないからである。
 日本、アメリカ、ヨーロッパ、そしてイギリスに関しては、経済、政治の状況、そしてFX取引に極めて重要な市場の需給に関しては多少の知識はある積りであるが、他はよく分からない。 分からないものには手を出さないのが塾長の主義である。

-強固なブランド
* 円、ドルそしてユーロ(たまには英ポンド)は、所謂主要通貨である。
Liquidity.=(市場における流動性)も極めて高い。 安心して取引出来る。

-長期安定した収益力
* うーん、これはちょっと違うかな?
収益力をもたらす要因がしょっちゅう変わる。
金利差、ファンダメンタルズ、金融・為替政策、需給の歪み、………….。
だから、一概には言えない。

-信頼の置ける良い経営陣
* 金融・為替政策を司る中央銀行や行政の長が信頼出来るか?
それと、政治の長も入れようか?

-変化の激しい業界は避ける
* 金利差だけを狙って、流行物(はやりもの)を追いたくはない。
我々フウーの人(一般投資家)は奇をてらわず、清潔でこざっぱりしたものを見に付けていればいいのだ。

と、勝手に考えたのだが、如何であろうか?

バフェット氏は、為替にも投資をして相当な利益を上げたが、現在はブラジル・レアルだけ買い持ちにしているという。
ただし、“米貿易収支が悪化する限り、長期的に米ドルが下落する可能性が高くなる。”と思い、米ドルの長期的下落を予想している。

早合点してはいけないのは、“へえ、あのバフェット氏がドルが下がると言うのなら、自分もドルをショートにしておこうか。”ということである。
氏が言うように、ドルは既に大幅に減価し、それに対してG7でも米欧が危機感を共有した。
下手なレベルでドルをショートにしても、損切りをさせられる危険性はある。
もっとも塾長は個人的には、“だから何だ(G7での声明)! G7で協調してドルの下落を止めようか!”などの具体的な策を講じない限り、ドルの下落を止めることは出来まい、と思っており、ドル安トレンドは変わっていないと思っている。

     今週は割合まともな事を呟いた塾長。

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2008年5月12日 (月)

徒然なるままに。

面白ネタが無かったので、幾つかのトピックを徒然なるままに書いてみた。

トピックその1。
先日、ブログ仲間(実は、飲み仲間でもあり、ゴルフ仲間でもある。)のディープコンパクトさんとの議論で、“FXのスプレッドはコストではないと思う。”と断言したが、確かにディープコンパクトさんが指摘したように、話題になったUSドルと香港ドルの裁定取引を行うに当たっては、スプレッドをコストとして認識した方がよさそうである。
理由は、香港ドルがUSドルにペッグしており、このペッグが続くなら、反対取引を行った場合、諸にスプレッドを払わされるからである。
スプレッドとは、Two Way Price.のBid.=(買い値)とOffer.=(売値)の幅のことである。
例えば、ドル・円相場が102.87-91(金曜日のニューヨーク・クロージング)とQuote.=(提示)されれば、我々がドルを売ろうとすると業者のBid.である102.87で売り、ドルを買おうとすると彼らのOffer.である102.91で買うことになる。
スプレッドはこの幅の4銭を指す。
議論をした裁定取引をやってみよう。
ドル・円相場が102.87-91で、香港ドルが13.17-22でQuote.されているとすると、
102.91で1万USドル・円を買い、13.17で7.8万香港ドル・円を売ることとなるが、要するにUSドル・香港ドルを7.8140(102.91÷13.17)で買ったのと同じな訳である。
1年後に反対取引を行うとして、もしペッグが続いていたとして、ドル・円と香港ドル・円が同じだとすると(それはあり得ないが)、102.87で1万USドル・円を売り、13.22で7.8万香港ドル・円を買うことになるが、要するにUSドル・香港ドルを7.7814(102.87÷13.22)で売ったのと同じ訳である。
7.8140で買って、7.7814で売る。
わずか、0.4%とはいえ、確かにコストである。
塾長が“コストとは思わない。”と言った理由は、ぺッグではない通貨ペアー、例えばドル・円を例にとってみよう。
但し、これは議論になった“スワップ・ポイントを狙う投資勘定”での取引を前提としており、“高く売って安く買ったり、安く買って高く売る。”Capital Gain.狙いの取引のことを言っているのではない。(これだけ金利差が縮まれば、ドル・円でやる人はそう多くはなかろうが、あくまでも前提の話。)
ドル・円を単体で102.91で買うとすると、Bid.が102.87であろうが、102.81であろうが、102.90であろうが、全く関係ない。
買った相場である102.91は102.91。
1年後に円高になって、102.91以下で売る羽目になれば、Too bad.=(残念)。
逆に円安になって、102.91以上で売れれば、Jolly good !=(良かったね!)
買った相場が重要であって、スプレッドなんて関係無い。
コストだとは思わない。
ちょっと、無理な議論だったかな?
沢山、反論が来そうですね。

トピックその2。
土曜日に、ニッサンのディーラーから電話が掛かってきた。
T君といい、カトパーと同い年の若いが大変誠実なディーラーである。
2006年の春に、このT君からフェアレディーZ・Type G.という限定車を買った。
中々気に入っていたが、2007年の秋に、レーシング・カーをディチューン(市街地での走行用に、わざと出力を落とす。)した380RSが発売されると聞き、是非それを手に入れたいと思った。
ところがこの380RS、人気抜群で購入するのに抽選があるという。
塾長はこう見えても、元為替ディーラー。
買うか、買わないかは自分で決める。
“買えないかも知れない代物”には興味は無い。
これ以上詳細をここに書くと、カンケイシャにご迷惑が掛かるので省略するが、結果はご存知のように無事に380RSは2007年9月に納車された。
大変気に入っている。
実はこの380RSは、T君からは買わなかった。
彼はその理由を知っており、全然腐りもせず、“またニッサン車をご購入の折は宜しくお願いします。”と非常に礼儀正しかった。
あれからかれこれ一年近く経ったが、全く没交渉だった塾長に突然電話が来たのである。
“酒匂さん、私からお求め頂いたフェアレディーZのオイルとかメインテナンスのクーポンはどうされましたか?”と聞く。
最近は新車を買うと、何年分かの只のオイルとかメインテナンスのクーポンを呉れるのである。
前のZは一年足らず(走行距離8千キロくらい?)しか所有していなかったから、恐らく無料の1千キロの時を除いて、3千キロと5千キロ点検の時にしか使っていないから、確かにクーポンが残っていたかも知れないが、全く気にもしていなかった。
“ああ、あれは車を売却した時にそのまましておいたよ。”と言うと、“では、クーポンを再発行して残額分を現金でお返しします。”と言う。
勿論大した額ではないが、それでも“2~3ワイン”=(3~4万円)くらいの価値があるらしい。
“ああ、そう。では迷惑でなければそうして。”と答えたが、これ凄いと思いません?
-よくぞクーポンを使い切っていないと覚えていた。
-1年間も没交渉の客にわざわざ連絡してきてくれた。
もしかして、こういったサービスが普通のことなのかも知れないが、凄く嬉しかった。
次に何時ニッサン車を買うかは知れないが、もし買うとしたら絶対に彼から買ってやりたいと思う。

トピックその3。
LPGA(女子プロ・ゴルフ)の今年最初のメジャー戦、“ゴルフ・サロンパス杯”で福嶋晃子プロが、プレーオフの末、2006年と2007年の韓国の賞金女王である申ジエプロを制して優勝した。
テレビで観戦していたが、手に汗握る接戦だった。
最後は、福嶋プロがボギー・パットを沈め、楽々入れるだろうと思った約60センチくらいの同じくボギー・パットを申プロが外した。
勝利インタビューで福嶋プロが泣きながら、“今までの勝利で一番嬉しい。恐らく今晩一晩中嬉しくて泣き続けていると思います。”と言って、本当に喜んでいた。
ちょっと、こちらもホロリと来た。
おめでとう!!

トピックその4。
先週、ブログでさらりと触れた、我が国の有力企業が海外の子会社に貯めている10数兆円の利益分のレパトリの話が、海外でも相当話題になっている。
何せ、我が国1年分の貿易黒字額と同じ。
無視は出来ない。
でも、このレパトリが起きるとしても、早くて2年後。
難しいのは、市場はそういった先の話も織り込むように動くことがあること。
BISの円買い。
政府系ファンドの円買い。
日本企業の海外子会社からのレパトリ。
金利差やファンダメンタルズだけでは説明の出来ない円に対する需要もあるのだなあと覚えておきたい。

トピックその5。
昨晩、沢山買い込んだカリフォルニアのFranciscan.を飲んだが、一昨日のシャトー・マルゴーの余韻が強くて、どうしようもない。
味はまあまあだが、香りがさっぱり。
癪だが、やはり高いワインはいい。 たまには高いワインを空けるのもいいことだ。

         寒くて参っている塾長。

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2008年5月 5日 (月)

FXとマージャン。

先日、日々の“独り言・ブログ”で、“FXとマージャンの通ずるところ。”について尋ねられ、大喜びでお答えしたが、ほんの触り程度しかお答え出来なかった。
“週刊・独り言”のネタにしたいなあ、とぽろっと本音を吐いたが、やはり実行することにした。
やはり、北海道大学・経済学部・マージャン学科を卒業した塾長には、“血沸き、肉踊る。”テーマなのである。
実は以前にも触れたが、実際“FXとマージャンとの関連”は極めて高いと思う。
昨今の、“日経平均&米国10年債とドル・円相場の相関”ほどではないが、よく似ている部分がある。
お断りしておくが、マージャンが強い人がFXで勝てるかどうかは知らない。
逆に、塾長が知っている優秀なFXディーラーと言われた人達は、例外無くマージャンが強かった。
やっぱり、勝負勘とか場の雰囲気とかを読むのに長けているからだと思う。

では、FXとマージャンのどこがどう似ているのかをご披露しよう。

-両方とも手ごわい相手がいる。
 FXでは、市場という大きな相手がおり、マージャンでは3人の敵がいる。

-勝負事の常であるが、冷静さを失ったら負け。
 人間の性(さが)であるから仕方ないが、勝っている時は有頂天になり、負けている時は気分が悪く、人に当たり散らすヤツがいる。
 挙句の果てに、負けていることを他人のせいにしたがる。
 マージャンでツモラレルのは仕方ないが、自分で打ち込んだくせにカッカする。
 FXで、自分が作ったポジションが逆に行ってしまい、自己責任なのに市場のせいにする。

-マージャンをやる時は、“ポン、チー、ロン。”の三つの言葉さえあればいい。
 “あそこで、あれを切ったからどうだ、ぐだぐだ…………….。”“俺はこんなに高い手をやっているのに、安い手で上がりやがって!”などと喋るヤツがいるが、ウルセー!
 FXも、解説は要らない。勝っても、負けても黙っていれば宜しい。
 大体、勝っている人は静かにしているものである。

-メンタンピン・ドライチでテンパイし、同じ待ち牌であっても、周りの状況は必ず違っ
ている。
   今、トップなのか? それともビリなのか? 黙テンでザンクの手で勝負をする価値はあるのか?
 104.70~80が暫くドル・円の上値であったが、それが切れた。
 輸出筋はドルを売ってくるのか? 個人投資家は円売りを続けるのか? 
 同じ相場でも、市場の雰囲気は全く違う。

-リャンウーパー・ピンの三面チャンであっても、待ち牌が10枚場に切られていたら、待ち牌はあと1枚しか無い。
 逆に、ペンチャン、カンチャンでも1枚も場に牌が切れていなければ、上がれる確率はサンメンチャンより大きいかも知れない。
 2003年から2004年に掛けて、当局が35兆円もの円売り介入を行っても円高は続いた。 
 2005年に個人投資家が“たった”数兆円ほど円を売っただけで、120円までドルは上昇した。 市場の需給をよく見極めたい。

-“ハイ・リスク&ハイ・リターン”がいいか、“ノー・リスク&ノー・リターン”がいいか?
 どちらも駄目。
 マージャンでも、FXでも、リスクを上手く管理しながら、よりよいリターンを得られるようにしなければ、絶対に勝てない。
 マージャンでは、降りてばかりいれば勝てないが、千点の手で親に向かって行くのは無謀というもの。配牌を見て、“あ、これは上がれないな。”と感じたら、最初から降りることを意識しながら打っていく。
 FXでは、“あ、これはいかんな?”と思ったら、損切る。
 突っかかっていくと、傷口を広げるだけ。

-両方とも、完璧なお手本というものが無い。
 卑怯な言い方だが、“感性”というものが必要な時がある。
 一生懸命本で知識を得ても、それがいつも通用するとは限らない。
 ルールを理解するために本を読む必要はあるが、その応用は自分で取得しなければならない。

-ビギナーズ・ラックはそう長くは続かない。
 マージャンは腕が7割で、ツキが3割の勝負事だと思う。
 いくら上手でも、ツキがないと勝てないことがある。
但し、長く続けていると“必ず!”結果的には上手な人が勝つ。
FXには、ツキなどという下衆な要因は無いかも知れないが、買っている時でも、負けている時でも勝負からの引きどころが極めて重要である。
上手な人(プロのディーラー)でも負けるが、負け方が上手い。要するに、利益が大きくて、損失が小さい。
逆に、下手な人(アマチュア・ディーラー)は、負け方が下手で、利益が小さくて、損失が大きい。

-常に明日がある。
 夜の11時になったから、そろそろ終わりにしようとすると、“あと、ハンチャンお願い! 俺、こんなに負けてんだよ。”と泣きを入れるヤツがいる。
 大体、こういうヤツはもっと負けるものだ。
 そもそも、あとたったのハンチャン2回で、一晩の損を取り戻そうなんていう僭越な考えが気にくわない。
 もう今晩の負けのことはすっぱり忘れて、次回に賭ければいい。
 FXも同じ。
 “俺が売ったんだから、相場は下がる筈だ!”と思い込んで、損切りをしないでナンピンで売り上がっていき、傷を深くする。
 一旦ポジションをSquare.にして、頭を冷やせばいいのだ。

-上手な人の技術を盗む。
 マージャンは、4組の組み合わせをなるべく早く、そして高い手を作るゲーム。
“好牌先打”と言って、その4組には関係ない牌は真ん中でも何でも、早く場に捨てる。
傍テンと言って、4を切って、3~6で待つのはヘボな証拠。
何故傍テンになるかというと、最後の最後まで4,4,5と持っていてテンパイしたから余った4を切って3~6待ちになっただけ。
大体不要なのに長く持っていた4で打ち込むケースが多い。
上手な人は、ここら辺の打ち方が大変上手である。
後ろで見ているとよく分かる。
そういった技術を盗みなさい。
FXに関しては、上で言ったように上手な人(プロのディーラー)は損切りが上手い。
アマチュアが唯一真似が出来るのは、“損切りのルールを作って、それを遵守する。”こと。
そう難しくはない筈なのにそれが出来ないのは、直ぐにルールを破ってしまうから。
スポーツでルールを破ると失格になるが、FXは“自分の金”なので、ついつい甘くなってしまうが、それは駄目!

あれれ、3ページにもなってしまった。
ね、相通じる点が多いでしょ?
マージャンを知らない人には、チンプン・カンプンだったでしょうか?

 ゴールンデン・ウィークだというのに、はなの散歩以外には一歩も外に出ていない塾長。

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2008年4月28日 (月)

セミナー、”応用編”。

先週の木曜日に、“FX入門・基礎編”の第二弾として、“応用編”なるセミナーを開催した。
“基礎編”の“応用編”とは、これはちとややこしいし、両方とも参加される方の人数は少ないであろうから、この“応用編”で何を話そうかとちょいと迷った。
結局は、前回のおさらいをして、その後はブログで募集したご質問にお答えすることにした。
今週の“週刊・独り言”は、この二つのセミナーで何を話したかをまとめてみたいと思う。
中・上級者と、セミナーにご参加なさった方々はご覧になる必要はありません。

*前回の“基礎編”のおさらい。
-如何に、安全かつ効率よくFX投資をするか?
 ・財務省がFX業者に与える免許は、その業者の安全性を保障するものではない。
・ スプレッド、手数料は業者を選定する際の重要な要素であるが、執行がうまくいかないと意味は無い。(いざという時に、約定出来るか?)
・ システム安定の重要性。
-自分の投資目的は何か?
・ 純粋なスワップ・ポイント狙い?
高金利通貨ならどれでもいいのか?
適切なレバレッジはあるのか?
円安時に利喰う必要は無いのか?
円高時に損切る必要は無いのか?
・ 純粋なCapital Gain.狙い?
どの通貨が一番妙味があるのか?
適切なレバレッジはあるのか?
利喰い・損切りのタイミング。
本業との両立。(一日中、値動きを追うことが出来るのか?)
・ その両方?
長期投資で行くか?(スワップ・ポイント狙い?) 円売りだけ。
短期投資で行くか?(Capital Gain.狙い?) 円も買おう。
・ 目標をどう定めるか?
100万円の投資資金を150万円に出来るか?
年率10~12%のリターンでは不服か?
-損切りの重要性。
・ チャンスは一月20回ある。
・ 損切りをすれば、驚くほど相場がよく見える。
・ 評価損と実現損は同じもの。
-利喰いの難しさ。
・ 早過ぎると、大魚を逸する。
・ 遅過ぎると、絵に描いた餅になる。
・ 自分の損益管理をしっかりする。


* ご質問にお答えした“応用編”。
・(トレンドとは何か?)
 トレンドとは、相場の方向性を示すもの。昨年までは、非常に明らかな円安トレンドであったが、大きく転換した。果たして、本物の円高トレンドになったか?
 トレンドがはっきりしない時は、レンジ取り引きとなる。そしてそのレンジは、必ず破られる。
 95円台を付けた後、ドルが急激に戻したが、再び円安トレンドに戻るとは思わない。
何れ、92円を切るであろうとの相場観は変えていない。

・(あれだけ悪い結果が出ているのに、ドルが上昇傾向であるが、現在の市場の見方はどうなっているか?)
  いつも木曜日に会う現役ディーラーの多くが、依然としてさらにドルが下がると思っている。現在は、金融システム安定に市場の目が向いているが、アメリカ実体経済の悪さはこれから露呈すると思われ、ドルの下落傾向は変わらない。
  ただ、今回のG7での声明文には敬意を払うべきで、ユーロの上昇とドルの下落のピッチは穏やかなものになる可能性がある。

・ (ついついレバレッジを掛け過ぎたり、損切りを躊躇してしまうが、短期トレードと中・長期トレードの違いや、損切り、レバレッジの掛け方、資金に見合った取り引きなどを教えて欲しい。)
そもそも短期トレードと中・長期トレードの違いとは何か?
さ・さっと短期にCapital Gain.を狙う積りが、ついつい損失が出て切るに切れなくなって、仕方なく中・長期のトレードになってしまっているのではないか?
基本的には、中・長期のトレードは投資目的の取り引きであるべきで、多少の相場の動きで動揺するようなポジションを持ってはいけない。
多くの人が、レバレッジの掛け方を間違えている。
スワップ・ポイント狙いのポジションに大きなレバレッジを掛けるのは、借金をして預金をするようなものである。
“下がったら売り。”、“上がったら買う。”という、ここぞという時にこそ、大きなレバレッジを掛けるべきである。
資金に見合った取り引きとは、ずばり分相応のポジションしか取らないということ。
相場の上げ下げで、ドキドキ・ハラハラするような無理はしない。
財力と胆力があれば、自己責任で何をやっても良かろうが、中々そうは行かない。

・ (ドル・円をショートにするとスワップがマイナスになってしまうが、それは気にしないのか?)
  勿論、気にしない筈は無いが、要はCapital Gain.=(ドルが下落する事によって得る為替差益)が、支払うスワップ・コストより大きければ、それでいいではないか?
  金利差が年3.65%だとすると、毎日0.01%で、一月約0.3%のスワップ・コストを支払わなければならないが、もし一月で1%もドルが下れば(例えば、110円から108.90まで下れば)その方が利益が多いではないか?
   多くの個人投資家が昨年までの円安相場に慣れてしまって、スワップ・ポイントを得ることだけにしか目が向かなくなっている。

・ (資料などを作る際にはタイトルを“理想のトレード”などに変えれば、初心者の皆   さんが自発的にデモでじっくり試してみようと思うのではないか?)
“理想のトレード・モデル”なんて、有りませんって!
そもそも、モデルどおりに相場は動かない。
閉めてみて、利益が上がれば“いいトレード”。
損失を被れば、“悪いトレード”。

・ (FXで利益を上げながら、家族を養う。=(FXで生計を立てる。)ことを夢見てい  ますが、如何でしょうか?
  お止めなさい。 無理です。
  短期間は上手く行くかも知れないが、家族を養うほどの利益を恒常的に上げ続けるのは至難の業だと思う。
  手元に5億円くらい余裕資金が有って、それを自由に使ってもいいのなら年間2千万円くらいの利益を上げることが出来るかも知れない。

・ (塾長はテクニカル分析をしないそうですが、どうしてですか?)
理由は簡単で、テクニカル分析、特にチャートは過去の相場を見ながら将来の動きを予測するもので、突発的な外的要因に全く無力だからである。
典型的な例は、過去の相場の動きに関係なく行われる為替介入や、9.11などの地政学的リスクが発生した時。
 但し、テクニカル分析を使っている人達が多いのも事実であり、彼らの意見を尊重することは大事だと思う。

まだ幾つかのご質問があったが、今回はこれくらいで終わりと致します。
まあ、普段いつも言っていることばかりなので、“またかよ!”と思われる方々も多かろうが、ご容赦!

世の中、ゴールデン・ウィークで浮き浮きしているが、相場は相変わらず難しい。
余り、無理をしないで、“Happy Golden Week !”

          ゴールデン・ウィーク中に、なーーんも約束が無い塾長。

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